後継者の育成(その5)

ちょっと間が空いてしまいました。

前回の後継者の育成その4の内容は・・・

阿南棟梁の初めての棟上げが始まったところ。

得てして神仏はいたずら好きである。
さ~これからという最初の組み立てで、私が支えている柱や横架材の間違いや勘違いが今まで何度も最初からあった。幸か不幸か不思議なことが多かった。
ある日、解体の現場で高さ3メートルの所からひょっとしたことからあおむけの状態で下に落ちた、おちながら「もうだめだこれで人生終わった」と思ったが、落ちた瞬間は分厚い布団の上にふわ~とした感じで、スチール製の足場板の上に落ちた、腰などに何の異常はなく、そのまま仕事をつづけた。大変幸運な出来事もあった。今回の上棟は心配をよそに、あれよあれよと工事は進捗していった。無事に棟上げを終えると、今まで味わったことのない無量の感慨と「これはいける」という明かりが見えた。勿論小さな勘違いは数か所あった。

チャリンコの阿南棟梁の大仕事で、素晴らしい墨付けや刻みをやってくれた、この現場で味わった自分との葛藤や喜びは一生忘れることがないでしょう。上棟後の美酒をみんなとともに心いくまで味わったことは言うまでもない。

藤丸建設の住まいの構造はほとんど化粧桁や柱材の表しが多く、精密さや緻密性が不可欠、そのために見えがかり部分の構造用金物はすべて隠し金物としています
また木材が大きく量も倍使用し、丸太梁・丸柱・太柱があり墨付けや刻みが他社さんより相当困難、間違いや勘違いがあるのが普通。

この上棟が終わってから阿南棟梁の容姿や考え方が変わった、心身共に美しくなってきた、墨付け作業などを彼にさせると、早く・きれいに間違いなくできるが、合理的な作業は一人前の後継者を育むうえではやってはいけない・・・とはいっても非常に苦しい数値の中、心は揺れていたが、目先のことを考えずに遠い将来を考えよう、第二の阿南棟梁を育てることを心に誓い次なる人選を試みる、人選には当然就業態度や技術・その他を見ながら行った、この人選に想像もしていないひと悶着が起きた

・・・

ココから先どうなったのか、すごく気になりますよね!?
いや~私も気になって読んだら・・・答えが出るのかなり後です(^-^;)

会長の言葉としてお聞きしたい方も多いと思いますので、そのまま引っ張りますが・・・
だいぶん後なので覚悟しておいてください(笑)

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